家飲みしたいデザートワイン10選!専門店がおすすめするタイプ別保存版

家飲みデザートワイン

家でゆっくり料理をして、大好きな映画を見ながら過ごす休日、そこに美味しいお酒があると最高です。
最初はビールから始めて、食後にのんびりデザートワインはいかがでしょうか。

デザートワインとはその名の通り甘いワイン。
アルコール発酵を途中で止めた爽やかな甘さのものから、ドライ状になって糖分凝縮したブドウから造られる極甘口、凍ったブドウを使用したフルーティーな甘口など、甘さの種類もさまざまです。

ワイン買っても1本飲みきれる自信がないと、ご自宅では飲まないかたもいらっしゃると思います。
そんなときこそデザートワインの出番です。

まず、ボトルサイズが通常のワインに比べて小さい375mlや500mlのものが多くあります。
また、とても甘いので抜栓してから飲み切るまでに時間がかかっても大丈夫。
あと10mlを1ヶ月だとちょっと話はかわりますが、ゆっくりすこしずつ飲んでいくのであれば、1ヶ月ほどずっと元気です。
私はその日の気分で味わいを変化させたいので、何種類かを2ヶ月ほどかけて飲んでいます。
もちろん多少の酸化はしていきますが腐るわけではないですし、自分で飲むのですから、その変化をも楽しんでいきたいところ。
抜栓後の変化を楽しめるのは家で開けたワインだからこそです。

ということで、今回は家でゆっくり飲みたいデザートワインをタイプ別に10種類ご紹介いたします!
デザートワインについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ

デザートワインとは? 普通のワインとの違いってなに?

 

甘さ全開濃厚はちみつ系★

フラミンガム Fシリーズ リースリング トロッケンベーレアウスレーゼ

ニュージーランド最大のワイン産地マールボロで造られるリースリング100%の貴腐ワインです。
下北沢ワインショップにある100種類以上のデザートワインの中で1番(それもずば抜けて)あまーい1本です。
たった一口10mlにも満たないその中に広がる多幸感、これは唯一無二、まさに天上天下唯我独尊な貴腐ワイン。
高価格帯のワインですが、本当に甘いのでゆっくりゆっくり、時間をかけてお楽しみいただけます。

フラミンガム Fシリーズ リースリング トロッケンベーレアウスレーゼ

 

ディレナルド パス ザ クッキーズ !

上記のニュージーランドの貴腐ワインとはまた違ったはちみつ感を持つ、北イタリアのデザートワインです。
こちらは同じはちみつでも、やわらかくて優しい、赤ちゃんのほっぺたのような(私のイメージです)甘口で、イライラしていた人も思わずにっこりしてしまう、そんなワイン。エチケットには「In my next life, I’ll be thin.」のメッセージ。
痩せるのは来世、今はそんなこと考えず甘い世界に浸りましょう。

ディレナルド パスザクッキーズ ! 2021

 

渋みと甘みの混在赤系★

ボデガス カスターニョドゥルセ

モナストレル(ムールヴェードル)から造られるスペインの甘口。カシスやブラックベリーのような果実味に加えて、カカオやすこし焦がした木のニュアンスを感じる赤のデザートワインです。
白のデザートワインに比べタンニンがしっかりあるので、甘さの中に渋みも混在しており、チョコレートやキャラメルとゆっくり飲みたい1本です。

ボデガス カスターニョドゥルセ 2018

 

ナポリーニ サグランティーノ パッシート

イタリアの緑の心臓と呼ばれ、イタリアで唯一海にも国境にも面していないウンブリア州。
その中のさらに北部、モンテファルコ村でのみ育てられているサグランティーノからつくられるかなり珍しい甘口です。
ダークチェリーやいちじくなどのフルーツをシナモンなどのスパイスと一緒にグツグツ煮立てたようなニュアンスです。
濃厚で黒々としたこのワインは、寒い冬に寄り添ってくれるでしょう。

ナポリー二 サグランティーノ パッシート 2016

 

樽熟成でこっくり系★

テヌテ フェッロチント グレコ ビアンコ パッシート 1658

こっくりとした甘さを楽しめる、南イタリアの黄金色の液体。
12ヶ月の樽熟成されたこのワインは、ドライパイナップルやアプリコットのような濃厚なフルーツ感に加えて、バニラビーンズやバターのコクも感じます。フルーツやはちみつのガツンと甘いだけでない、クリーミーな味わいを楽しめます。
ブリオッシュとこれがあれば昼下がりの午後部門優勝です。

テヌテ フェッロチント グレコ ビアンコ パッシート 1658 2014

シルヴィオ ナルディ ヴィン サント オッキオ ディ ペルニーチェ

ワイン好きにイタリアのデザートワインといえば、と尋ねるとヴィンサントが多く挙がるでしょう。
その中でも、うずらの瞳を意味する名を持つ「オッキオディペルニーチェ」は存在を知らない人も多いハズ。
サンジョヴェーゼから造られる特別なヴィンサントです。とくにこれはヴィンテージが2010年とかなり熟成していて、甘さよりもタバコやレザーのニュアンスが前に出てきています。
甘口好きが新しい扉を開けたいときにおすすめの1本です。

シルヴィオ ナルディ ヴィン サント オッキオ ディ ペルニーチェ

 

脳天直撃ペドロヒメネス系★

アルベアル ペドロ ヒメネス デ アニャーダ

ペドロヒメネスから造られるシェリーといえば黒々とした極甘極濃厚なものを想像しますが、これはこっくりはちみつタイプです。
レーズンやいちじくにチョコレートやトフィー、生姜を入れたはちみつのようなスパイシーな甘さに加えて、モンブランのようなニュアンスも感じます。
ちょっと変わったシェリーとの出会いになることでしょう。

 

バルデスピノ エル カンダド ペドロヒメネス

こちらはTHE ペドロヒメネスシェリーです、の濃厚さを持ちます。
ドライプルーンやレーズンの濃厚な果実味に黒糖感じる黒々とした甘みはまさに極甘シェリーの代表格。
「エルカンダド=南京錠」の名を持つこのワインは、家臣があまりのおいしさに盗みをしてしまうのを防ぐため、樽を鎖でまいて施錠したことに由来します。
まさに盗みたくなるほどの美味しさです。

バルデスピノ エル カンダド ペドロヒメネス

 

キンキンに冷やしたい爽やか系★

ロバートソンワイナリー ゲヴェルツトラミネール

ワインはブドウ果汁から造られるのは当たり前ですが、その果汁にも味わいの差があるのはご存知でしょうか?
ブドウの自重で自然に溢れ出す、最初の果汁がいちばんクリアで透き通った甘さなのですが、その果汁のみで造られるのがこのワイン。
今までご紹介してきたものの中で一番爽やかな甘さで、まさにもぎたてシャインマスカットのような味わいは、キリリと冷やして暖房を効かせた部屋で飲みたい1本です。

 

サースティー アウル ワイン カンパニー サースティー アウル ダイヤモンド

アメリカはニューヨーク州で造られる、ダイヤモンドという珍しいブドウから造られる甘口。
上記がシャインマスカットだとするならば、これは完熟の白桃。
もぎたての瑞々しい、果汁溢れんばかりの桃を口いっぱいに頬張ったような味わいです。
暖房で火照った身体に染み渡る美味しさ。

サースティー アウル ワイン カンパニー サースティー アウル ダイヤモンド 2020

 

いかがでしたでしょうか?
デザートワインの甘さは人を幸せにします。寒くて引きこもりたいときも、仕事で疲れて一休みしたいときも、甘いワインがあなたに寄り添ってくれることでしょう。
ガツンと濃厚に攻めるもよし、爽やかスッキリも良し。
デザートワインといっても実はたくさんのバリエーションがあるので、その日の気分や天気に合わせて選ぶのもとても楽しいですよ。

 

Tsubura Shingu  新宮瞳

Shimokitazawa Wine Shop 下北沢ワインショップ
下北沢/東京都世田谷区北沢2-10-20 ミカン下北 D-201
03-6407-9662
Facebook
Instagram