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イタリアでつくられるデザートワインとは？
デザートワインとは、ブドウから造られる「極甘口ワイン」のことです。
造り方により甘味のレベル、アルコール度数に違いがでます。
私たちが取り扱っている主なデザートワインは、大きく分けて4つのつくりかたがあります。
・貴腐菌を付ける
・樹上で乾燥させる（遅摘み）
・収穫したあとに乾燥させる
・樹上で凍らせる
このうち、イタリアでは「収穫したあとに乾燥させる」＝干しぶどうタイプのデザートワインが数多くつくられています。
もちろん銘柄の多さだけではなく、高品質でもあるイタリアの干しぶどうワインについて詳しく説明していきます！
イタリア以外も含めたデザートワイン全般についてはこちらから！
イタリア全土で作られる干しぶどうワイン
イタリアのデザートワインのラベルでよく見かける Passito（パッシート）とは、収穫したブドウを風通しの良い場所で2〜6ヶ月ほど陰干しすることで糖度を高めたブドウを使って造るデザートワインの醸造方法です。
イタリアにはヴェネト州のレチョートもありますが、パッシートはイタリア全域でつかうことが可能です。
全域で使うことが可能ですが、もちろん有名地域が存在します。
例えば、その一つに挙げられるのが「パッシート ディ パンテレッリア」です。
シチリア島とアフリカ大陸の間にある火山島、パンテレッリア島で造られるデザートワインです。
ここでは古代のマスカット品種、ズィビッポというブドウで造られます。
黄金色で、オレンジやアプリコットの香りがするものが多いです。
イタリアを代表するデザートワイン トスカーナのヴィンサント
ヴィンサントとは「聖なるワイン」という意味を持ちます。
陰干ししたブドウから造られるパッシートの一つですが、3年以上熟成させなければならないなどの規定があります。
また、カラテッリ（112l）と呼ばれるワイン造りによく使われるバリック（225l）よりも、さらに小さな樽で発酵と熟成がされるのが特徴です。
主としてトスカーナ州で造られています。オッキオ・ディ・ペルニーチェ
ヴィンサントの最高級品には、オッキオ・ディ・ペルニーチェがあります。
ヤマウズラの眼という意味を持つこのヴィンサントは、最低でも50％以上のサンジョヴェーゼを使わなければならなく、収穫年の12月までは最低でも乾燥を続ける必要があります。
長いもので３月まで乾燥を続けるワイナリーもあります。
また、熟成もヴィンサントより長く、最低でも樽で3年、さらに瓶内で４年の熟成を経てようやくリリースすることができます。
赤のヴィンサントと一言でいっても、濃厚な濃い赤から薄いロゼのようなものまで様々です。
濃厚で官能的な香りが特徴で、タンニンはなめらかです。
そんなヴィンサントは焼き菓子との相性も抜群、ぜひ以下のブログもご参照ください。
ヴィンサント＆ビスコッティ イタリアデザートワインにあうおつまみ菓子
イタリアのデザートワイン おすすめ３選
🍷クズマーノ／モスカート・デッロ・ズッコ
モスカート・ビアンコを50％乾燥して造られているシチリアのパッシートです。
ハチミツ漬けの柑橘系のフルーツの香りにアカシアやバニラや甘いスパイスの香りが続きます。
🍷バローネ・リカーゾリ／カステッロ・ディ・ブローリオ・ヴィンサント
４ヶ月の陰干し後、84ヶ月の熟成を経てリリースされています。
輝きのある黄金色のトロっとした液体は注ぐだけで幸せな気分にさせてくれます。洋梨のコンポートにくるみ、ハチミツやキャラメルのニュアンスもあります。
🍷サンジェルヴァジオ／オッキオ・ディ・ペルニーチェ
サンジョヴェーゼ100％で造られます。
収穫後4−5ヶ月陰干し、新樽のカラテッロで発酵。
その後同じ樽の中でなんと120ヶ月（10年）の熟成！！！そしてさらに瓶詰め後１年熟成後リリースを迎えます。
瓶を開けた瞬間にブワッと香りが広がります。
焼いたパイナップルから始まり、タバコやカラメルにチョコレートの豊かな味わい。
とても長い余韻は特別なときに飲む１本としてふさわしい１本です。
南北1300kmに伸びるイタリアでは産地により様々な気候を持ち、バラエティ豊かなワインで有名です。
イタリア全土で造られるパッシートも、ブドウ品種や樽の使い方で多種多様な味わいを楽しめます。
ぜひお気に入りをみつけてみてください！
Tsubura Shingu 新宮瞳
Shimokitazawa Wine Shop 下北沢ワインショップ
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