ヴィンサント&ビスコッティ イタリアデザートワインにあうおつまみ菓子

ヴィンサントとビスコtッティ

イタリアを代表するデザートワイン【ヴィンサント】
下北沢ワインショップでも、常に数種類の取り扱いがあり、併設のBARでも人気の高いイタリアのデザートワインです。
今回はこのヴィンサントについて、少し詳しくみてみます。
あわせておいしいおつまみのご紹介もいたします!

 

ヴィンサントとは?

イタリアで造られるデザートワインで、トスカーナで誕生しました。
もちろん有名なのはトスカーナですが、現在ではヴェネトやウンブリアなど他のDOCでも作られています。

トロピカルフルーツから始まり、ヘーゼルナッツやキャラメルに蜂蜜、レーズンやドライアプリコットなどの複雑で奥行きのあるアロマを持ち、フルボディのとても甘いワインです。
とろっとした液体は全世界のワインラヴァーを魅了し続けています。

ヴィンサントの歴史はとても古く、聖なるワイン(Holy Wine)とも呼ばれています。諸説ありますが、中世のカトリックのミサで使われていたことに由来していると言われています。

 


ヴィンサントはどうやって造られるの?

収穫されたブドウは棚に並べるか、吊るすかして3~6ヶ月ほど乾燥させます。
このプロセスをアパッシメント(Appassimento)と呼び、乾燥させることによって風味が凝縮し糖分も高まります。
絞ったブドウ果汁はカラテッリ(​​ Caratelli )と呼ばれる特別な木樽にいれ発酵させます。
このときマードレ(madre)をともにいれ発酵を促します。
マードレは「母」の意で、前年の樽底に沈んでいる酵母やバクテリアなどの沈殿物。
トスカーナでは厳しい冬の寒さにより発酵が遅れたり停止してしまうことがよくあったそうです。
これを助けたのがマードレです。
熟成は最低3年、中には10年という長い時間をかけて熟成させる生産者もいます。

 


ヴィンサントに使われるブドウ品種は?

イタリアには独自の土着品種を使用したヴィンサントを生産している地域が多く存在しますが、ヴィンサントが1番有名なトスカーナで使われるブドウ品種をご紹介します。

・トレッビアーノ:はちみつの風味を加える
・マルヴァジア:愛らしい華やかな香りを加える

上記2つの品種が主に使われる品種です。
基本白ブドウから造られるヴィンサントですが、一部黒ブドウを使用して造られる、オッキオ・ディ・ペルニーチェ(Occhio de Pernice )、うずらの瞳と呼ばれるヴィンサントも存在します。
これは主にサンジョヴェーゼが使用されます。

 


ヴィンサントにあわせるおすすめのおつまみは?

一度は試していただきたい組み合わせがヴィンサント×ビスコッティ。

ビスコッティはトスカーナ発祥のお菓子といわれており、「二度焼きした」という意味を持ちます。
棒状に伸ばして焼いた生地を一度取り出し、薄くカットしてもう一度焼いて作られます。
密度が高くかなりザクザクしているのが特徴のビスコッティ、ぜひヴィンサントに浸して食べてみてください!
口の中で最高のマリアージュが完成します♡

ビスコッティはカリカリとした歯応えが歌う(canto)ように聞こえることから、可愛らしい鳥のさえずり、カントゥッチ(cantucci)とも呼ばれます。
ヴィンサントとビスコッティをあわせると「カントゥッチ・エ・ヴィン・サント(Cantucci e Vin Santo)」となり、イタリアで最も伝統的な組み合わせです。

もちろんビスコッティ以外にも、ヴィンサントをはじめとした 甘いデザートワインにあつおつまみやスイーツ はたくさんあります!

 


おすすめのヴィンサント

 

バローネ・リカ―ゾリ/カステッロ ディ ブローリオ ヴィンサント

キャンティ・クラッシコにそびえるブローリオのお城を拠点に、約881年もの歴史をもつリカ―ゾリ家。
キャンティ・クラシコ地区を代表する生産者で、1200haの敷地には約240haのブドウ畑と26haのオリーブ畑が広がります。

現城主のフランチェスコ・リカ―ゾリ男爵はブドウ畑を持続可能なものにするため新しいアイディアやコンセプトを生み出しました。
「持続可能性とは環境、人間、経済を尊重する心のあり方です。私達はこの地を自分たちがみつけたときよりも良い状態で残したいと思っていますし、次の世代も同じようにしなければなりません。」と語り、所有する1200haの敷地の70%は森林や地中海性低木で覆われていて、様々な動物や植物が生息する場所となっています。

バローロリカゾーリ

🍷バローネ・リカ―ゾリ カステッロ ディ ブローリオ ヴィンサント 2011
Barone Ricasoli Castello di Brolio Vinsanto del Chianti Classico DOC 2011:¥6930 (Tax in)

マルヴァジア90%、トレッビアーノ5%、サンジョヴェーゼ5%
225Lと110Lのオークの樽で84ヶ月(7年)熟成

洋梨のコンポートやレーズン、くるみにキャラメル、バニラ―ビーンズやリコリスにシナモン。果実味とスパイスが混ざり合い調和する極上のヴィンサント。口当たりは絹のようになめらかで余韻も長く、思わず目を閉じてうっとりしてしまう味わい。

 

サンジェルヴァジオ/オッキオ ディ ペルニーチェ ヴィン・サント

サンジェルヴァジオを1990年初頭に設立された、トスカーナでは新しい生産者です。
ティレニア海から25kmに位置し、トスカーナの田園風景に囲まれた素晴らしい環境にあります設立当初からビオロジックにこだわり、所有する400haのほとんどを森のまま残し、そのうちのわずか20haのみをブドウ畑としています。

オッキオディペルニーチェ

🍷サンジェルヴァジオ オッキオ ディ ペルニーチェ ヴィンサント 2006
Sangervasio Occhio di Pernice Vinsanto 2006: ¥12650 (Tax in)

サンジョヴェーゼ100%
112Lのカラテッリで120カ月(10年)の熟成、瓶詰後さらに1年間熟成

焼きパイナップルやドライフルーツから始まり、キャラメルやチョコレートにブラウンシュガー、タバコなどの熟成した香りも広がります。厚みがあり濃厚なヴィンサント。
2006年が最初で最後のヴィンテージ。わずか800本しか造られなかった幻のヴィンサントです。

いかがでしたでしょうか?
聖なるワイン、ヴィンサント。下北沢ワインショップでは今回紹介した他にも多数取り揃えております。試飲も可能ですので、ぜひお試しください!

 

Tsubura Shingu  新宮瞳
Shimokitazawa Wine Shop 下北沢ワインショップ
03-6407-9662
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