デザートワインという飲み物をご存知でしょうか?ぶどうからつくられる、甘いワインのことです。
一口に甘いワインといっても、はちみつのような濃厚な甘さのものから、完熟フルーツのような爽やかさを伴う甘みのもの、レーズンやキャラメルのようなコクのあるものなど、幅広い味わいがあります。自身の好みをみつけるも良し、その時の気分で飲み分けるも良し、楽しみ方は色々です。
甘いワインをつくるための方法も色々あります。
デザートワインの醸造方法について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
今回はデザートワインの中でもメインのつくり方、3タイプに分けておすすめをご紹介いたします!
これは「貴腐ブドウ」というものすごく糖度の高いブドウを使って造るワインのことです。
貴腐ブドウとはボトリティス・シネレア菌(貴腐菌)というカビが果皮についたブドウのことで、この菌の効果によりブドウのエキスが凝縮し、糖分の高まったブドウを収穫することができます。
この貴腐ブドウから造られるワインは、貴腐特有の香りを持ち世界最高峰のデザートワインとしても知られます。
オープン当初からの不動のセンター、マッドパイ。
フランスでは泥遊びのことを泥でパイをつくると表現するらしく、泥遊びしていたときのワクワクした子供心をワインに詰めこんでいることからマッドパイというワイン名が付けられました。
数多くの貴腐ワインを飲んでいる筆者ですが、この価格帯でこのクオリティーの貴腐ワインにはなかなか出会うことはできません。
濃いレモンティーにはちみつをたっぷりいれたような濃厚な甘さが口いっぱいに広がります。一度飲んだら病みつきになること間違いなし。
読んで字の如く、収穫したブドウを干して造られるワインのことです。
干すことでブドウの水分が抜けてエキスが凝縮し糖分の高いブドウになります。
フレッシュフルーツよりもドライフルーツのほうが甘みが強いですよね。
とくにイタリアでよく用いられる方法です。イタリアではパッシートと呼ばれます。
もう少し詳しく知りたい方はこちらからどうぞ
イタリアはヴェネト州で1848年から続く歴史の古いワイナリーが造るパッシートです。
上記のマッドパイと比べると、ヘーゼルナッツのようなナッティーさやビスケットのような香ばしいニュアンスが特徴です。
もちろんはちみつのような甘さもしっかりと感じられます。
この、甘いだけではないコクのある香りは多くのファンをつくり、リピーターの多いデザートワインです。
これは凍ったブドウを用いて造られる甘口ワインです。冬までブドウを樹に実らせて自然凍結させるのですが、その凍ったブドウを凍ったまま収穫しなければならないので、その収穫作業はとても過酷です。
凍ったブドウ1房から絞られる果汁はティースプーン1杯分とごくわずか。
さらに気象条件によってはブドウが凍らず造らない年も出てきます。
とくに最近は温暖化の影響もあり、年々希少性が高まっているワインです。
アイスワインについてもっと知りたい方はこちらからどうぞ。
ハインフリート デクスハイマー/ハイマースハイマー ゾンネンベルグ ショイレーベ アイスヴァイン2018
ドイツのショイレーベという品種を使用したアイスワインです。
造り手のハインフリートは甘口のスペシャリストとして有名で、数多くのデザートワインを醸造しています。
最初の2種類と比べると、アイスワインらしい果実感を強く感じます。熟した白桃やパイナップル、メロンのような様々な果物のアロマが身体中を駆け巡ります。
Tsubura Shingu 新宮瞳
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