皆様甘いワインはお好きでしょうか?
実はデザートワインに定義は存在しません。
強いていうならば、「ブドウから造られる極甘口のワイン」ということです。
造り方により甘味のレベルやアルコール度数など、様々な甘口のワインがあります。
しかし、これだけ広いとありとあらゆる甘口ワインを取り扱わなければならなくなるので、下北沢ワインショップでは、極甘口と呼ぶにふさわしい甘味レベルのもののみをデザートワインとしています。
デザートワインについて、もうちょっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!
デザートワインにおつまみって合うの?と思われる方も多いでしょう。
これが、なるのです!!!
有名なペアリングだとまずフォアグラがあります。
フォアグラなんて普段食べないよ!と突っ込まれそうです。
わたしも食べません。
ですので、ここではもっと簡単なものをご紹介いたします。
ふわふわでほわほわ、ミルク感たっぷりのチーズスタンドのリコッタチーズ。
イタリア語で“再び煮た”の名を持つこのチーズはその名の通り、チーズを作る工程で出たホエー(乳清)を再び加熱して作られます。
ふわっふわでホットミルクのような優しい味わいです。
はちみつがとっても合うのですが、そこをはちみつ感がしっかりしているデザートワインとともに。
ニュージーランドの貴腐ワイン ペガサス・ベイは、はちみつやドライアプリコットのニュアンスがたっぷり。
リコッタチーズを食べた後、追うようにワインを一口含んでみてください。
口の中に幸せが広がります!
日本の七味唐辛子をベースに、中東のスパイスとオーガニックシュガーを調合した特製スパイスでキャラメリゼされた ゴーナッティングのスパイシーナッツ。これは単品でもやめられない止まらない美味しさですが、プラスしてグルナッシュから造られる赤の甘口を合わせてぜひどうぞ。
ナッツがまだ口に残るタイミングでデザートワインを一口。
ワインの甘さとスパイスが絶妙に混ざり合い、ナッツのコクとスパイスの甘辛さが引き立ちます。
あと一口もう一口がやめられなくなること間違いなしです!
これにアーモンドやくるみを混ぜこんでハチミツたらり、お塩を少し。
ハチミツの香りがしっかりするデザートワインがよく合います。
トマトをマリネしたものにもよく合います。
この場合いつものマリネ液よりもすこーしだけ砂糖を多くするのがポイントです。
実はあいます。
ウインナーにハチミツをかけて召し上がったことがある方もいるのではないでしょうか?
ウインナーの塩気がしっかりした甘味のワインと相性が良いのです。
これはもうドンピシャ、外せません。
ブルーチーズを口に含み、無くならないうちにデザートワインを一口どうぞ。
幸せが広がることまちがいなしです。
そんな中でもイチオシは、世界三大貴腐ワインのひとつ、トロッケンベーレンアウスレーゼです。
さらに、実は相性の幅も広いので、酒精強化ワインやフルーツワインをあわせても美味しいんです!
「甘い×甘い=幸せ」の方程式があります。
人間は甘いものを食べながら眉間にシワを寄せることができない、というのが私達の考えです。いつも怖い顔をしている人も、つい笑顔になっちゃうのが、甘いもののすごいところです。
とっても甘いデザートワイン、それに甘いスイーツ。
あわないわけがないのです。
まずは、下北沢ワインショップと併設のバー フェアグラウンド Fairground が、お店でご用意しているスイーツを中心にご紹介いたします。
チョコレート「レザンドレ オ ソーテルヌ貴腐」、これが抜群に幸せを運んできてくれるんです。
三大貴腐ワインの生産地のうちの一つ、フランス ソーテルヌ。
そのソーテルヌ産貴腐ワインに漬け込んだレーズンを、カカオ70%のチョコレートでコーティングしています。
1粒に幸せが詰まっています。このチョコレートだけでも素晴らしくおいしいのですが、ソーテルヌの貴腐ワインと合わせると、思わず目を閉じてうっとりしてしまいます。
画像のシャトーリューセック以外にも、当店にはソーテルヌワイン をいろいろ常備しています。
濃厚なチョコレートには、ぜひ赤のデザートワインをどうぞ。
ガトーショコラと少しだけ渋味もある赤のデザートワインはびっくりするほどよくあいます。
カカオ豆の仕入れからチョコレートつくりまでの工程のすべてを自社でされているミニマルチョコレートさん。
併設のバー フェアグラウンドでは生ガトーショコラを取り扱っています。
豆の魅力を最大限に引き出す焙煎方法によるカカオ豆由来のナッツのような香りと甘みに、繊細な火入れによる外から中にかけてのテクスチャーの違い。濃厚なのに軽やかな生ガトーショコラには赤のデザートワインをぜひどうぞ。
マルツェミーノというめずらしい品種を使用したレ マンザーネのパッシートは、ドライプルーンのような果実の甘みとカカオのニュアンスを持つデザートワインです。
なめらかなタンニンと濃厚な甘み、余韻に少し苦味を感じる甘口は、ガトーショコラとの相性バツグンです。
カロリーを気にせずバターたっぷりで焼いたフレンチトーストは、ぜひ樽で熟成させたデザートワインと一緒にどうぞ。
あえてお砂糖を控えめにして、卵とバターの風味を生かしたフレンチトーストを作ってみました。
ヘーゼルナッツの風味にドライアプリコットやはちみつの甘みを持つ、北イタリアの造り手カヴァルキーナのパッシート ビアンコ ヴェネトが良く合います!
スーパーなどでも気軽に手に入るドライフルーツ。
いまはいろんな種類が売っていますよね。
これがデザートワインとの相性バツグンなんです。写真ではキウイとオレンジ、レーズンですが、いちじくやパイナップルなどもおすすめです。賞味期限が長いので、家にストックしておけるのも良いですよね。
合わせるおすすめはイタリアのヴィンサント。
ヴィッラピロはいかがでしょう?
濃厚な蜂蜜の甘さに、ドライレーズンやアプリコットのような凝縮した果実味が特長です。ドライフルーツを合わせることで相乗効果が生まれます。
パン屋さんでも見かけるラスク。カリッとした食感と口に広がるバターの香りが病みつきになりますよね。
バターと蜂蜜の相性は言わずもがなかと思います。
遅摘みしたブドウで造られたデザートワインは、はちみつやフルーツコンポートのようなニュアンスを持ちます。
それぞれ食べてもよし、デザートワインにラスクを浸して食べてもよし。
コストパフォーマンスの高い、シャトー デ ゼサール キュヴェ フラヴィとあわせれば、無限ループに入れます。
スーパーマーケットで6個1パックで売っている、お財布に優しいエクレアのペアリングもご紹介。
素朴な味わいのスーパーのスイーツも、家に1本デザートワインがあるだけで、高級スイーツに変身します。
合わせたのは、クリーミーな味わいの甘口、南アフリカのトップ生産者、ブーケンハーツクルーフが造るセミヨン100%のデザートワインは、ブリュレのようなクリーミーさとバターのような濃厚さを持っています。
素朴なエクレアのカスタードクリームが、ぐんとレベルアップ!
併設のBAR Fairgraundではゴルゴンゾーラをたっぷり使ったチーズケーキを焼いています。
世界三大ブルーチーズのうちのひとつ、ゴルゴンゾーラはもちろん甘いワインとの相性バツグンです。
少し甘い、ではなくしっかりと甘い、当店ナンバーワンの貴腐ワイン、オーストラリアのマッドパイをぜひどうぞ。
甘さ控えめで焼き上げたチーズケーキと、極甘のワイン。
ブルーチーズの塩気を相まって、無限ループができちゃいます。
これはオレンジの皮をプリン生地に混ぜこんでいます。
あわせるのはオレンジの香りがするパンテレッリア島で造られるパッシートがオススメです。
これを書いているワインショップスタッフの私は北海道出身です。
北海道といえばスイーツの一大産地です。
みんな大好き六花亭のマルセイバターサンドは、クリームタイプのシェリー酒と合わせました。
甘口シェリーのなかでもやわらかい味わいのクリームシェリーは、バターの風味を損なうことなく、レーズンの甘みを底上げしてくれます。
単体でもおいしい北海道の有名お菓子、甘口ワインがあると大人の階段を登れます。
これにはレーズンの香りが強いトスカーナのヴィンサントがおすすめです!
イタリアでは 「ヴィンサントにはビスコッテイ」 が王道ですが。
このように、デザートワインはじつはいろいろな組み合わせで楽しむことが可能です。
ぜひあなただけの最高のペアリングを見つけてみてください!
Tsubura Shingu 新宮瞳
Shimokitazawa Wine Shop 下北沢ワインショップ
下北沢/東京都世田谷区北沢2-10-20 ミカン下北 D-201
03-6407-9662
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