モスカートローザとは? イタリアの赤いマスカットのデザートワイン

モスカートローザ

モスカート ローザという名前を聞いたことありますか?
“Moscato Rosa” と英語で書くと、あ!とひらめく方もいるかもしれません。
そう、マスカットの仲間です。

 

モスカートローザというブドウ品種

マスカットは白ブドウなのに対し、モスカート ローザは黒ブドウ品種です。
白ブドウ品種、“Muscat blanc a petit grains”(ミュスカ ブラン ア プティ グラン)の子孫にあたります。
イタリア北東部、オーストリアとスイスの国境に接しているイタリア最北端のワイン産地、トレンティーノ アルト アディジェで多く栽培されています。
モスカート ローザという名前は、バラのような香りを持つ深みのあるガーネットの色合いのワインになることから名付けられたとされています。

 

モスカートローザのシノニム

モスカート ローザにはシノニム(同義語、類義語)がいくつか存在します。
最も一般的なのはドイツ語名である “Rosenmuskateller”(ローゼンムスカテラー)です。
このモスカート ローザ、実は原産地はクロアチアで、”Muskat Ruza Poreck”(ムスカット ルザ ポレッキ)と呼ばれています。
19世紀後半にアルト アディジェ(南チロル)に持ち込まれ、この地に根付いたとされています。

 

このモスカート ローザは果皮が薄く、さらには結実性が悪いためブドウ栽培がとても難しい品種です。
果皮が薄いため、腐りやすいという問題も抱えています。
しかし、果皮が薄いことは利点でもあります。それは水分が抜けやすいということです。
そのため、イタリアで盛んなブドウを影干しして造る甘いワイン、パッシートスタイルのデザートワインにとても向いている品種なのです。

 

モスカートローザを使ったデザートワイン

下北沢ワインショップでも2種類のモスカート ローザを使用したデザートワインを扱っています。

 

ケットマイヤー モスカートローザ アテシス

ケットマイヤー モスカートローザ アテシス

アルプス地方オーストリアとの国境近く、カルダーロ湖を見下ろす美しい丘の上に位置するワイナリーです。
マセラシオン(果皮の漬け込み)を最大でも5日間と短時間にしているため、ワインは柔らかなルビー色をしています。
バラの華やかな香りに、クローヴのようなスパイス感、濃厚なカシスジャムのような甘やかさが広がります。

 

ケットマイヤー モスカートローザ アテシア

 

ケラーライ グリエス ロージス

ケラーライ グリエス ロージス

224名からなる協同組合のモスカート ローザです。
モスカート ローザの他に15種類のブドウが栽培され、それぞれにあった多種多様なワインが造られています。
上記のケットマイヤーは樽での熟成でしたが、こちらはステンレスタンクでの熟成です。
ピンクの可愛らしいエチケットですが、しっかりとタンニンも感じられる重みのあるデザートワインです。

 

ケラーライ グリエス ロージス 2020

 

 

いかがでしたでしょうか。
基本的にデザートワインは白ブドウが使用されることが多いのですが、輝くルビーの色合いを持つ赤のデザートワインも存在するのです。うっとりするようなバラの香り、甘酸っぱくも濃厚なカシスやプルーンのフルーツ感。
ぜひチョコレートとともにゆっくり飲みたいデザートワイン、それがモスカート ローザです。

 

Tsubura Shingu  新宮瞳

Shimokitazawa Wine Shop 下北沢ワインショップ
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