デザートワイン 東京で飲める&買える 初心者にも人気の南アフリカ

南アフリカデザートワイン

アフリカ大陸最南端にある共和国、南アフリカ。
ワインに馴染みのない方は、南アフリカとワインはあまり結びつかないかもしれません。
しかし、実は南アフリカワインは1659年に誕生。
なんと360年以上もの歴史があります。

今回はそんな南アフリカのデザートワインについてです!

 

南アフリカのワインとは?

また、世界で最も厳しい環境基準(IPW:環境に配慮したワイン生産のガイドライン)が政府から定められている南アフリカワイン。
減農薬、酸化防止剤微量使用、リサイクルの徹底、水源の維持などが求められます。
とくに酸化防止剤の使用制限量は1リットル当たり250mg以下と、世界一低く定められています。(日本は350mg/L以下)

南アフリカは「花の楽園」と呼ばれるほど多種多様な花や植物があります。
その数なんと22,000種類!南アフリカワインの90%を造るケープ州には、90,000平方キロメートルにも及ぶ、世界自然遺産に指定されたケープ植物区保護地域群があります。
ここだけでも9600種の花と植物があり、しかもその内70%が他の地域にはない固有種です。
そしてこのケープ地方のワイン産地の95%がこの保護区内にある為、ワイン生産者は植生を守っていくことが使命でもあるのです。

南アフリカ専門のワインショップがあったり、ワインバーがあったり、映画が公開されたりと、ワイン好きの間ではなにかと話題にあがるのが南アフリカワインです。

 


南アフリカのおすすめデザートワイン

ロバートソンワイナリー

ロバートソンワイナリーは、南アフリカで最も大きなワイナリーのうちのひとつで、抜群のコストパフォーマンスで知られる生産者です。
ワイナリーの名の通り、ロバートソンにワイナリーがあり、ここは南アフリカで1番のブドウ栽培面積を持ちます。
ロバートソンの設立は1941年。
今では35の農家、トータル1900haの畑を契約しており、栽培や製造などを可能な限り手作業化して、雇用創出を行っているワイナリーです。また、社会貢献として、女性の技術向上プロジェクトや地域の技術センターのスポンサーにもなっています。
南アフリカではどこにでも置いてある馴染みあるワイナリーのひとつで、世界50カ国に輸出もしています。
小規模なブティックワイナリーが多い南アフリカでは珍しい、大きなワイナリーのロバートソンですが、「規模は大きくても、ワインは繊細で、まるで小さなワイナリーは丁寧に造ったような味わい。」を実現しています。
南半球らしい果実味は残しつつ、酸味がしっかりしていて上品なバランスの良い、飲み疲れや飲み飽きしないワインを造ります。

ロバートソンワイナリー

🍷ロバートソンワイナリー ゲヴェルツトラミネール 2021
Robertson Gewurztraminer 2021:¥1540- Tax incl.

良く熟したゲヴェルツトラミネールのフリーランジュースのみを使用しています。フリーランジュースとは、破砕時にブドウの自重で自然に出た1番最初の果汁のことで、フレッシュでクリアで上品な味わいです。
絞った果汁はステンレスタンクにて発酵と熟成が行われます。
ワインの外観は限りなく透明で、香りは柔らか。もぎたてシャインマスカットやフレッシュなライチ、熟した白桃や洋梨のコンポートのような味わいです。
フルーツゼリーや羊羹とあわせるのがおすすめです。

 

ステラーワイナリー

南アフリカのオリファンツリバーにステラーワイナリーは存在します。
オリファンツリバーは南アフリカ ケープタウンの北に広がる、スワートランドというワイン産地の北に位置します。
ステラーワイナリーはオーガニックワインの生産者(コントロール・ユニオン・サー ティフィケーションズ:オランダの認証)且つ、世界で初めてフェアトレードの認証を取得したワイナリーです。
「オーガニックだからといって品質に妥協はない」をポリシーとしています。
ステラーワイナリーはブドウ畑の周りに低木を植え、作物を覆い、生物多様性を実現しています。
この生物多様性は、捕食昆虫の家を作り、ブドウのツルを攻撃する害虫から守るため、農薬を使用せずにすむ環境を作ります。
また、アヒルを飼育しており、このアヒルたちも害虫を食べてくれます。

ステラ―ワイナリー

🍷ステラーワイナリー ヘブン・オン・アース NV
Stellar Heaven on Earth Natural Sweet NV:¥2530- Tax incl.

マスカット・オブ・アレキサンドリアを藁とルイボスティーの上で乾燥させて造られるデザートワインです。
樽で発酵と熟成を行います。
やや暗めのゴールドの外観で、さらさらとした飲み口です。マーマレードや蜜につけた金柑、レーズンや蜂蜜の香りのあとにふわっとルイボスティーが香り、とても癒やされる1本。
バニラアイスやミルフィーユとぜひ合わせてみてください!

 

ステレンラスト

2012年のロンドンオリンピックの公式ワイナリーとしても知られているステレンラスト。
南アフリカはステレンボッシュ地区、上質なワインの生産地として有名な地区にある、1928年創業の老舗ワイナリーです。
家族経営ながら400haの畑を所有するワイナリーです。
ヘルダーバーグとボタラリーの2箇所に畑を持ち、そのどちらとも樹齢が長く良質なブドウを収穫できます。

ステレンラストのMCCロゼスパークリングはイギリスで行われる世界スパークリングワイン・チャレンジの2015年大会でドン・ペリニヨン2005とクリスタル2006年などを抑えて1位を獲得しています。
(※MCC:Metode Cap Classique。瓶内二次発酵のスパークリング)

ステレンラスト

🍷ステレンラスト シュナンドミュスカ ノーブルレイトハーベスト 2021
Stellenrust Chenin D’ Muscat Noble Late Harvest 2021:¥2970- Tax incl.

樹齢51年以上のシュナン・ブランと、樹齢71年以上のマスカット・オブ・アレキサンドリアから造られるデザートワインです。
シュナン・ブランは貴腐菌を付けて、マスカット・オブ・アレキサンドリアは房の上の茎を一部ペンチで曲げて水分を断つことでドライ状にして凝縮させます。
一部スキンコンタクト、古いオークの樽で品種ごとに天然発酵させた後、12ヶ月熟成させブレンドします。
濃厚なアプリコットが口いっぱいに広がります。
熟したトロピカルフルーツや甘さの強いはちみつ、余韻にスパイスを感じる1本。ぜひ固めのプリンと合わせてどうぞ。

 

ポールクーバー

ポールクルーバーは南アフリカのケープタウン周辺では最も平均気温が低いエルギン地区にワイナリーをかまえています。
ここは、フランス ブルゴーニュ地方とほぼ同じ気候で涼しい為、ブドウがゆっくりと成熟して良質なブドウを収穫できる地域です。
家族経営のポールクルーバーはエルギン地区を「エルギン=ブランド地区」にしたパイオニアです。
また、「南アフリカで最も急速に伸びているワイナリーのトップ10」、「ベストバリュー・ワイナリーのトップ10」、「最もエキサイティングで 大発見のトップ10」に選ばれたワイナリーでもあります(Wine Report 2007 by Tom Stevenson)。
「徹底した質にこだわるワイン造り」をコンセプトに、工程をひとつひとつ丁寧に手作業で行います。
また、熟成に使用するオーク樽はフランスの5社から購入。それぞれの特徴を活かし、組み合わせてワインに複雑味をもたせます。

 

ポールクーバー

🍷ポールクルーバー ノーブルレイトハーベスト 2020
Paul Cluver Noble Late Harvest 2020:¥3960- Tax incl.

ヴァイサーリースリングの貴腐ブドウから造られる1本。
2020年のエルギンは貴腐ブドウにとってのパーフェクトな年でした。
ブドウは糖度35.5%で収穫され、ベストな粒のみを選果。スキンコンタクトをした後、ステンレスタンクで発酵と熟成が行われます。
ドライパイナップルやアプリコット、桃のコンポートのような甘みと、グレープフルーツピールの爽やかで苦味のある甘さ、梅酒のようなニュアンスも感じます。
冷涼産地だからこその、しっかりした酸味がワインをまとめています。
ハード系のチーズと合わせたいデザートワインです。

 

いかがでしたでしょうか?知れば知るほど面白い南アフリカワイン。
ぜひ飲んでみてくださいね。
質の高さに驚かれること間違いなしです!

 

Tsubura Shingu  新宮瞳
Shimokitazawa Wine Shop 下北沢ワインショップ
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